このページではなぜ飲みかけのペットボトルは早く飲まなければいけないのかを簡単に解説しています。

 

 

 

1.飲みかけのペットボトルを早く飲まなければいけない理由

結論からいってしまうと飲みかけのペットボトルを早く飲まなければいけない理由は、”ペットボトル内に存在する微生物(特に細菌)が、中の飲料を栄養として増殖し、それを飲んでしまうと食中毒になる可能性があるから”です。

 

 

口の中には細菌などの微生物がたくさん存在しているため、ペットボトルに口をつけて飲むと、飲んだときに飲料とともに口の中の細菌がペットボトル内に逆流します。

 

 

ペットボトル内に逆流した飲料には口の中の細菌も付着しているので、時間経過とともにペットボトル内の細菌の数もどんどん増えていき、それを飲んでしまうと食中毒になる可能性があります。

 

 

細菌の増え方は口内環境(歯磨きしたかどうか)・飲料に含まれる糖分・温度などにより変化しますが、基本的には口をつけたら1日(できるだけ早めに)で飲み切るようにしましょう。

 

 

口をつけていない場合でも開栓後は早めに飲むこと

 

微生物(細菌・酵母・カビなど)は口の中だけでなく空気中にも浮遊しているため、ペットボトルに口をつけていない場合でも開栓(かいせん)後は早めに飲んだ方が良いです。

 

 

空気中に浮遊している細菌の数は口の中よりは圧倒的に少ないですが、それでもペットボトルを開栓すると飲料が空気(空気中に浮遊する細菌)に触れるため、時間が経つとペットボトル内で細菌が増殖してしまいます。

 

なのでペットボトルに口をつけていない場合でも、開栓後は冷蔵庫に保管して2~3日(口をつけたらできるだけ早めに)で飲み切るのが良いです。

 

2.夏場は細菌が増殖しやすくなるので注意が必要

細菌も生物なので、活動(成長・増殖)しやすい温度が存在し、温度がある程度高くなると成長・増殖しやすくなります

 

ただ細菌などの微生物も、他の生物と同様に寒すぎたり暑すぎたりすると動きが鈍(にぶ)くなったり死滅したりします。

 

 

例えば”細菌の場合は20℃~40℃(35℃~40℃付近が最も活動しやすい温度)”、”カビの場合は5℃~40℃(20℃~30℃付近が最も活動しやすい温度)”が活動(成長・増殖)しやすい温度(酵母の場合は、35℃~38℃付近が最も活動しやすい温度)とされています。

 

 

 

またペットボトル内に存在する微生物(細菌・酵母・カビなど)が、中の飲料を栄養として成長・増殖する過程で炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させることで、ペットボトルが爆発・破裂する可能性があります

 

 

微生物によって炭酸ガスが発生し、炭酸ガスが増えていくことでペットボトル内部の圧力が上がってペットボトルが膨らんでいき、ペットボトルがその圧力に耐えられなくなると爆発・破裂します。

 

このように夏場や暑い所(車内など)では、細菌などの微生物がより増殖しやすくなるため注意が必要です。

 

 

以上が「なぜ飲みかけのペットボトルは早く飲まなければいけないのか?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 飲みかけのペットボトルを早く飲まなければいけない理由は、”ペットボトル内に存在する微生物(特に細菌)が、中の飲料を栄養として増殖し、それを飲んでしまうと食中毒になる可能性があるから”。
  • 微生物(細菌・酵母・カビなど)は、口の中にも空気中にも存在している。
  • 微生物にも活動しやすい温度が存在し、温度がある程度高くなると増殖しやすくなるため、夏場は細菌などの微生物がより増殖しやすくなる。

 

 

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