このページでは干支が120通りではなく60通り(60年で1周)である理由をわかりやすく図で解説しています。




1.干支が120通りではなく60通り(60年で1周)である理由


※上は十二支のイラスト


結論からいってしまうと干支(えと)が120通りではなく60通り(60年で1周)である理由は、”「十干・十二支を1番目(甲・子)から順番に並べていき、それぞれ最後(癸・亥)まで来たら1番目に戻る」というルールがあるから”です。


(干支というのは、”十干と十二支の組み合わせにより、60を周期とする時間・方角などを表す仕組み”を指します)

十干(じっかん)は、順番に「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」の10種類。


十二支(じゅうにし)は、順番に「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」の12種類。



干支を単純に考えるなら「10種類(十干)×12種類(十二支)=120通り」になると思われますが、先ほどのルール(十干・十二支を1番目(甲・子)から順番に並べていき、それぞれ最後(癸・亥)まで来たら1番目に戻る)があるため干支は60通り(下図を参照)になります。



上図のように十干と十二支を1番目(甲・子)から順番に並べていき、それぞれ最後(癸・亥)まで来たら1番目に戻るとすると、61回目に最初(1回目)に並べたときの組み合わせ(甲子)に戻ってしまいます。


このように61回目からはそれぞれを順番に並べていっても、60回目までと同じ組み合わせしか生まれないため、干支は全部で60通り(60年で1周)になる、というわけです。


2.干支の早見表


※出典:国立国会図書館「日本の暦」


干支は、物の名称や歴史上の出来事の名称にも用いられ、有名な例でいうと「1924年(干支における甲子の年である1924年に完成):甲子園球場(こうしえんきゅうじょう)」が挙げられます


他にも「645年:乙巳の変(いっしのへん)」「672年:壬申の乱(じんしんのらん)」「1894年:甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう)」「1911年:辛亥革命(しんがいかくめい)」などがあります。


(干支は単体で読む場合は訓読み(甲子=きのえね)で読むことが多く、名称・出来事として読む場合は音読み(甲子園=こうしえん)で読むことがほとんどです)



また、干支が60年で1巡して、誕生した年の干支(暦)に戻る(=還(かえ)る)ことから、”満60歳(数え年で61歳)のこと。また、その祝いのこと”を指して「還暦(かんれき)」と言います。



以上が「干支が120通りではなく60通り(60年で1周)である理由をわかりやすく図で解説!」でした。



3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 干支が120通りではなく60通り(60年で1周)である理由は、”「十干・十二支を1番目(甲・子)から順番に並べていき、それぞれ最後(癸・亥)まで来たら1番目に戻る」というルールがあるから”。
  • 干支というのは、”十干と十二支の組み合わせにより、60を周期とする時間・方角などを表す仕組み”。
  • 干支は、物の名称や歴史上の出来事の名称にも用いられる(例:甲子園球場、壬申の乱など)。



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