大人の読み方と意味、「おとな」と「だいにん」正しいのは？

このページでは大人の読み方と意味、「おとな」と「だいにん」どちらが正しいのかを解説しています。

１．大人の正しい読み方は「おとな」「だいにん」？

結論から言ってしまうと、大人の正しい読み方は「おとな」「だいにん」「たいじん」になります。

大人の”大”は「おお（きい）」「だい」「たい」、”人”は「ひと」「にん」「じん」と読むことができます。

一般的には大人は「おとな」と読むことがほとんどです。

ただ大人を「おとな」「だいにん」「たいじん」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

また大人を「おとな」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。

熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。

そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

例えば「大人（おとな）」に用いられている”大”は単体で「おと」と読むことはできず、”人”も単体では「な」と読むことはできません。

ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

次の章で大人の意味について解説していきます。

大人（おとな）は「十分に成長した人のこと/考え方や態度が一人前なこと」の意味として用いられています。

大人を「おとな」と読むと上記のような意味になりますが、
「だいにん」「たいじん」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。

大人を「だいにん」と読むと「入場料や運賃などの区分における大人（おとな）のこと」の意味で、「たいじん」と読むと「体の大きい人/十分に成長した人/徳の高い人/身分・地位の高い人」の意味となります。

入場料や運賃などの区分は”大人（だいにん）”の他には、”中人（ちゅうにん）”と”小人（しょうにん）”があります。

このように大人を「おとな」「だいにん」「たいじん」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

以上が「大人の読み方と意味、”おとな”と”だいにん”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、