結論から言ってしまうと、啄木鳥の正しい読み方は「キツツキ」「たくぼくちょう」の両方になります。
啄木鳥の”啄”は「ついば(む)」「たく」、”木”は「き」「もく」「ぼく」、”鳥”は「とり」「ちょう」と読むことができます。
ただ一般的には啄木鳥は「キツツキ」と読むことがほとんどです。
啄木鳥を「キツツキ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「啄木鳥(キツツキ)」に用いられている”啄”は単体で「き」、”木”も単体では「つつ」、”鳥”も単体では「き」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で啄木鳥の意味について解説していきます。
啄木鳥は「キツツキ科の鳥の総称のこと」の意味として用いられています。
「たくぼくちょう」というのは、「キツツキ」の別名です。
啄木鳥にはアカゲラやクマゲラなどの種類が存在します。
啄木鳥の足には指が4本付いており、中の2本は前側に、
外の2本は後ろ側に向かい、鋭いかぎづめのようになっています。
この足の形状により啄木鳥は、樹の幹にとまるのに適しています。
啄木鳥(キツツキ)という名称なのはその名の通り、
啄木鳥が樹の幹の部分をつつく様子から付けられています。
啄木鳥が樹の幹をつつくのは、”エサとなる昆虫を掘り出して食べるため”で、
鋭いくちばしで幹に穴を開けて、掘ったところに長い舌を入れて昆虫を食べます。
以上が「啄木鳥の読み方と意味、”キツツキ”と”たくぼくちょう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど