さて日常的に使われるもので「火傷」という言葉があります。
この火傷に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
火傷がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは火傷の読み方と意味、「かしょう」と「やけど」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.火傷の正しい読み方は「かしょう」「やけど」?
では火傷の正しい読み方は、「かしょう」「やけど」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、火傷の正しい読み方は「かしょう」「やけど」の両方になります。
火傷の”火”は「ひ」「か」、”傷”は「きず」「しょう」と読むことができます。
一般的には火傷は「やけど」と読むことがほとんどです。
ただ火傷を「かしょう」「やけど」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また火傷を「やけど」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「火傷(やけど)」に用いられている火”は単体で「やけ」と読むことはできず、”傷”も単体では「ど」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で火傷の意味について解説していきます。
2.火傷の意味について
では火傷の意味について見ていきましょう。
まず火傷(かしょう)は「高熱によって皮膚が傷つくこと。また、その傷のこと」の意味として用いられています。
火傷を「かしょう」と読むと上記のような意味になりますが、「やけど」と読むと上記の他に、「危険なことに手を出して、損害や痛手を受けること」の意味も含まれます。
このように火傷を「かしょう」「やけど」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
火傷を用いた例文としては、「腕に火傷(やけど)の痕(あと)がある」や、
「この件に関わると火傷(やけど)するぞ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「高熱によって皮膚にできた傷」の意味で、後者の例文は「危険なことに手を出し、損害や痛手を受けること」の意味で使用しています。
以上が「火傷の読み方と意味、”かしょう”と”やけど”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 火傷の正しい読み方は「かしょう」「やけど」の両方。
- 火傷(かしょう)は「高熱によって皮膚が傷つくこと。また、その傷のこと」の意味。
- 火傷(やけど)は「高熱によって皮膚が傷つくこと。また、その傷のこと/危険なことに手を出して、損害や痛手を受けること」の意味。