ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは?身近な例について

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    さてあなたはユニバーサルデザインとバリアフリーという言葉をご存知でしょうか。

     

    これらはよく似ている言葉として意味が混同されて覚えられていますが、
    ユニバーサルデザインとバリアフリーには明確な違いがあります。

     

    違いを理解していなくても日常生活で困ることはないですが、
    疑問に思ってしまったら答えを知るまでモヤモヤしてしまいますよね。

     

    そこでこのページではユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは?
    またそれぞれの身近な例について簡単に解説しています。

     

    どうぞご覧ください。

     

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    1.ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いについて

     

    ではユニバーサルデザインとバリアフリーの違いを見ていきましょう。

     

    結論から言ってしまうとユニバーサルデザインとバリアフリーの大きな違いは、
    誰が使いやすいように設計されたものなのかです。

     

    ユニバーサルデザインは”すべての人に使いやすいように設計されたもの”で、
    バリアフリーは”高齢者・障害者に使いやすいように設計されたもの”になります

     

    どちらも使いやすいように設計されているという点では同じですが、
    上記のように誰を対象として設計されているかが違います。

     

     

    またユニバーサルデザインの”すべての人”というのは、
    もちろん高齢者・障害者の人も含まれています。

     

    なのでバリアフリーよりもユニバーサルデザインの方が、
    誰を対象としているものなのか、その範囲が広いということですね。

     

     

    さてユニバーサルデザインとバリアフリーそれぞれについて解説していきます。

     

    ユニバーサルデザインとは?

    ユニバーサルデザインとは、すべての人に使いやすいように設計されたものを言います。

     

    ユニバーサルデザインは英語にすると、
    ”Universal(すべてに共通) Design(設計)”という意味です。

     

    すべての人に使いやすいように共通して設計されているから、ユニバーサルデザインと言うんですね。

     

    ユニバーサルデザインで指している”すべての人”というのは、
    文字通り年齢・性別・国籍・障害などに関係なくすべての人のことです。

     

    ただすべての人といっても意味合い的には、
    ほとんどの人と言った方が合っているかもしれません。

     

    ユニバーサルデザインとして設計されているものでも、
    特定の障害を持った人には役に立たないデザインのものも存在します。

     

    ですのでユニバーサルデザインが対象としているのはすべての人ではなく、
    ほとんどの人・多くの人という意味合いで認識していてください

     

     

    またユニバーサルデザインには7つの原則が存在していて、それは下記の通りです。

    • @公平な実用性
    • A柔軟性
    • B簡単で直感的に理解して使える
    • C感覚的に簡単に理解できる情報
    • Dエラーへの対応
    • E身体的負担を少なくする
    • F利用しやすい大きさと空間

    ユニバーサルデザインはこの7つの原則(考え方)を元に設計されています。

     

    バリアフリーとは?

    バリアフリーとは、高齢者・障害者に使いやすいように設計されたものやその考え方を言います。

     

    バリアフリーは英語にすると、”Barrier(障壁) free(自由)”という意味です。

     

    つまり障壁を取り除いて自由に生活するという意味から、
    バリアフリーという言葉が使用されているんですね。

     

    ちなみにバリアフリーは先に障害となるものがすでに存在していて、
    その障害を取り除いて生活を良くするために様々なものが設計されています。

     

    なのでユニバーサルデザインは最初からすべての人に使いやすいように設計されていますが、
    バリアフリーは後から高齢者・障害者に使いやすいように設計されているという違いもあります

     

     

    さて次の章では実際に身近な例としてどのようなものが
    ユニバーサルデザインやバリアフリーとされているのか解説していきます。

     

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    2.それぞれ身近な例としてはどんなものがある?

    ではユニバーサルデザインとバリアフリーの身近な例ではどんなものがあるのか見ていきましょう。

     

    ユニバーサルデザインの例 バリアフリーの例
    自動ドア 点字ブロック
    センサー式の蛇口 駐車場のスペース
    シャンプー容器の凸凹 ノンステップバス
    様々なマーク スロープ
    段差を設けない

     

    まずそれぞれの身近な例を挙げると上記のようなものがありますが、
    聞いただけでは分からないという人もいると思うので簡単に見ていきましょう。

     

    ユニバーサルデザインの例

     

    自動ドア

     

    自動ドアは人の出入りを感知して、自動で開閉する扉のことです。

     

    普通の扉であれば両手に荷物を持っている状態で開けるのは大変ですが、
    自動ドアの場合は荷物を持っていようと自動で開閉してくれます

     

    このように誰にでも使用しやすいように設計されているので、
    自動ドアはユニバーサルデザインの例として分かりやすいでしょう。

     

    センサー式の蛇口

     

    センサー式の蛇口もユニバーサルデザインの良い例です。

     

    センサー式の蛇口でなければハンドルをひねったりすると水が出てきますが、
    ときには固く閉められているときもあります。

     

    これによって手の力が弱い人や手に障害を持っている人は、
    固く閉められた蛇口のハンドルをひねることができません。

     

    ですがセンサー式の蛇口であれば誰でも簡単に水を出すことが可能です。

     

    さらにセンサー式の蛇口はどこにも汚れた手で触れることなく、
    自動で水が出て手を洗うことができるのでとても衛生的です。

     

    シャンプー容器のギザギザ


    シャンプーの容器にギザギザが付けられているのはご存知でしょうか。

     

    髪を洗っているときはシャンプーなどが目に入って来るかもしれないので、
    目を閉じたままシャンプーやリンスのボトルのポンプを押すことも多いですよね。

     

    目が見えていない状態だと「どっちがシャンプー?どっちがリンス?」と、
    分からなくなってしまうことも多いと思います。

     

    ですがシャンプーの容器にギザギザが付いていることで、
    「ボトルにギザギザが付いている方がシャンプー!」と判断することができます
    (ボトルにギザギザがないものはリンスかコンディショナーになります)

     

    これも数多くあるユニバーサルデザインのひとつで、
    簡単にシャンプーかどうかを判断できるようにするために考えられたものです。

     

    また容器によってはボトルの側面以外に付いている場合も多いので、
    自分が使用しているシャンプーはどこにギザギザが付いているのか確認してみてくださいね。

     

    様々なマーク

     

    よく街中や施設の中で上のようなマークを見ることってありますよね。

     

    この様々なマークもユニバーサルデザインのひとつです。

     

    例えば外国人が日本に遊びに来ているときに、
    トイレに行きたくなったら周囲にトイレがないか探しますよね。

     

    ですが上のようなマークではなく日本語で「トイレはあっち!」と示されていても、
    その外国人が日本語を読めなければ意味がありません

     

    なので誰にでも簡単に伝わるように上のようなマークにして知らせているんですね。

     

    このように一目見て簡単に意味が分かるようなマークが、
    ユニバーサルデザインとして使用されています。

     

    段差を設けない


    段差を設けないのもユニバーサルデザインによるものです。

     

    車いすの人にとって段差はとても嫌なもので、
    その段差が大きければ一人で行きたい場所に行くことができません。

     

    車いす以外の人にとっても急に段差があるような場所では、
    歩いている途中でその段差につまづいて転倒する原因にもなります

     

    ですがはじめから段差を設けなければこんなことは起こりません。

     

    なので段差がないというのもユニバーサルデザインに当てはまるんですね。

     

    バリアフリーの例

     

    点字ブロック


    点字ブロックというのは歩道や公共の建物や、
    駅のホームなどに敷設されている視覚障害者誘導用のブロックです。

     

    上の写真のように黄色いブロックに突起が付いているもので、
    足裏の感覚で突起の種類を認識することで視覚障害者を誘導します。

     

    線状になっているブロックは進行方向を表していて、
    点状になっているブロックは危険位置などを表しているものになります。

     

    点状ブロックは、階段の前・横断歩道の前・線状ブロックが交差する分岐点などに敷設されます。

     

    視覚障害者にとっては歩行する際になくてはならない設備です。

     

    駐車場のスペース


    駐車場に車を止めておくときに、車いすマークのスペースを見たことがあると思います。

     

    これは車いすの人が乗っている車だけ止めて良いというマークではなく、
    障害者が乗っている車であればどんな障害を持っているかに関係なく止めても良いことを意味します

     

    その障害がたとえ体を動かすことに不自由がない人でも、
    障害を持っていればこのマークの場所に駐車することは問題ないんですね。

     

    他にも妊婦・高齢者・ケガ人は車いすマークの駐車場を使用して良い場合がありますが、
    これはその駐車場を管理している側の決め方によって違います。

     

    なので車いすマークであれば絶対にどの駐車場でも、
    妊婦・高齢者・ケガ人が使用しても良いというわけではありません。
    (もともと車いすのマークには”障害者”という意味しかない)

     

    ただ中には車いすマークの他に妊婦・高齢者・ケガ人のマークが表示している駐車場もあるので、
    そのような表示がされていれば駐車することができるので覚えておきましょう

     

    ノンステップバス


    ノンステップバスというのは、出入口の段差を無くしたバスのことです。
    (低床バスとも呼ばれています)

     

    出入り口の段差を無くして乗降性を高めることで、
    お客さんへの負担を少なからず軽減することができます

     

    若い人にとってはこのぐらいの段差は大したことないですが、
    高齢者にとって段差を上がるのはなかなか苦労しますよね。

     

    中には車いすの人用にドアの前にスロープが設置されるバスもあります。

     

    スロープ


    スロープは斜面や勾配を意味している言葉です。

     

    車いすの人は大きな段差があると車いすでは移動できないので、
    車いすで移動するための道として上の写真のようなスロープが設けられます

     

    またスロープと言っても上の写真のような大きなものではなく、
    施設の中のちょっとした段差をなくすために小さなスロープを設けることもあります。

     

    その際は車いすだけでなく高齢者のつまづき防止としての役割も含んでいます。

     

     

    他にもユニバーサルデザインとバリアフリーの考え方で設計されたものは多いので、
    時間があるときにどのようなものがあるのか探してみてはいかがでしょうか。

     

    以上が「ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは?身近な例について」でした。

     

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    3.まとめ

    これまで説明したことをまとめますと、

    • ユニバーサルデザインとは、すべての人(年齢・性別・国籍・障害に関係なく)に使いやすいように設計されたもの。
    • バリアフリーとは、高齢者・障害者に使いやすいように設計されたものやその考え方のこと。
    • これらの違いは、誰に使いやすいように設計されたものなのか。
    • ユニバーサルデザインは最初から使いやすいように設計されているが、バリアフリーは後から障害を取り除くように設計されている。

     

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