結論から言ってしまうと、土産の正しい読み方は「みやげ」「どさん」の両方になります。
土産の”土”は「つち」「ど」、”産”は「う(む)」「さん」と読むことができます。
一般的には土産は「みやげ」と読むことがほとんどです。
ただ土産を「みやげ」「どさん」どちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また土産を「みやげ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「土産(みやげ)」に用いられている”土”は単体で「みや」と読むことはできず、”産”も単体では「げ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で土産の意味と類義語について解説していきます。
土産(みやげ)は「旅先や外出先から持ち帰るその土地の産物のこと/人を訪問するときに持っていく贈り物のこと」の意味として用いられています。
土産を「みやげ」と読むと上記のような意味になりますが、「どさん」と読むと「みやげ(前者の意味)の別名/土地の産物」の意味となります。
このように土産を「みやげ」「どさん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
ちなみに土産というのは”土地の産物”を略した言葉で、あとから”土産”という字に「みやげ」という読み方が当てられました。
土産を用いた例文としては、「旅先でお土産(みやげ)を選ぶ」や、
「友達の家に手土産(みやげ)を持っていく」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「旅先や外出先から持ち帰るその土地の産物のこと」の意味で、
後者の例文は「人を訪問するときに持っていく贈り物のこと」の意味で使用しています。
また土産の類義語としては、「粗品(そしな)・特産(とくさん)・名物(めいぶつ)・引物(いんぶつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても土産と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「土産の読み方と意味、”みやげ”と”どさん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>