さて日常的に使われるもので「博士」という言葉があります。
この博士に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
博士がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは博士の読み方と意味、「はくし」と「はかせ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.博士の正しい読み方は「はくし」「はかせ」?
では博士の正しい読み方は、「はくし」「はかせ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、博士の正しい読み方は「はくし」「はかせ」の両方になります。
博士の”博”は「はく」、”士”は「し」と読むことができます。
一般的には博士は「はかせ」と読むことが多いです。
ただ博士は「はくし」「はかせ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また博士を「はかせ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「博士(はかせ)」に用いられている”博”は単体で「はか」と読むことはできず、”士”も単体では「せ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で博士の意味と類義語について解説していきます。
2.博士の意味と類義語について
では博士の意味と類義語について見ていきましょう。
まず博士(はくし)は「大学院での博士課程を修了した者に与えられる最高位の学位のこと」の意味として用いられています。
学位には博士(はくし)の他に、修士(しゅうい)や学士(がくし)などがあり、
博士は別名で”ドクター”、修士は”マスター”と呼ばれることも多いです。
博士を「はくし」と読むと上記のような意味になりますが、
「はかせ」と読むと「ある学問や分野に深く通じていて詳しい人」の意味になります。
このように博士を「はくし」「はかせ」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また博士の類義語としては、「賢者(けんじゃ)・哲人(てつじん)・識者(しきしゃ)・通人(つうじん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても博士と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「博士の読み方と意味、”はくし”と”はかせ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 博士の正しい読み方は「はくし」「はかせ」の両方。
- 博士(はくし)は「大学院での博士課程を修了した者に与えられる最高位の学位のこと」の意味。
- 博士(はかせ)は「ある学問や分野に深く通じていて詳しい人のこと」の意味。
- 博士の類義語には、「賢者・哲人・識者・通人」などがある。