結論から言ってしまうと、聖林の正しい読み方は「ハリウッド」になります。
聖林の”聖”は「せい」、”林”は「はやし」「りん」と読むことができますが、聖林を「せいりん」と読むのは間違いです。
聖林を「ハリウッド」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「聖林(ハリウッド)」に用いられている”聖”は単体で「はり」と読むことはできず、”林”も単体では「うっど」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で聖林の意味について解説していきます。
聖林は「アメリカ合衆国、カリフォルニア州ロサンゼルス市北西部の地域のこと」の意味として用いられています。
聖林は映画産業の中心地であり、世界的に映画の都として知られ、
聖林(ハリウッド)地区で制作された映画のことを”ハリウッド映画”と呼びます。
またハリウッドの正式な綴(つづ)りは「HollyWood(柊の森)」で、
「Holly」は”柊(ひいらぎ)”を意味し、「Wood」は”木や森”を意味しています。
ハリウッドは漢字表記では”聖林”ですが、これは「HollyWood(柊の森)」を「HolyWood(聖なる森)」に誤訳したことが原因とされています。
ただ”wood(=木や森)”なので、聖林ではなく”聖森”と書き表されるのが普通だと思いますが、なぜ”聖林”となったのかはよく分かっていません。
林は英語表記だと”woods(=林)”となるため、もしかすると漢字表記にする際にも、通常であれば”聖森”にするところを”聖林”としてしまい、それが定着してしまったのかもしれません。
以上が「聖林の読み方と意味、”ハリウッド”と”せいりん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど