さて日常的に使われるもので「亡骸」という言葉があります。
この亡骸に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
亡骸がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは亡骸の読み方と意味、「ぼうがい」と「なきがら」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.亡骸の正しい読み方は「ぼうがい」「なきがら」?
では亡骸の正しい読み方は、「ぼうがい」「なきがら」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、亡骸の正しい読み方は「なきがら」になります。
亡骸の”亡”は「な(い)」「ぼう」、”骸”は「むくろ」「がい」と読むことができますが、亡骸を「ぼうがい」と読むのは間違いです。
亡骸を「なきがら」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「亡骸(なきがら)」に用いられている”亡”は単体で「な(き)」と読むことはできますが、”骸”は単体では「がら」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で亡骸の意味と類義語について解説していきます。
2.亡骸の意味と類義語について
では亡骸の意味と類義語について見ていきましょう。
まず亡骸は「死体。遺体のこと」の意味として用いられています。
亡骸を用いた例文としては、「亡骸を埋葬する」や、
「動物の亡骸を埋める」のような使い方で用いられています。
また亡骸の類義語としては、「屍(しかばね)・残骸(ざんがい)・枯骨(ここつ)・ミイラ」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても亡骸と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「亡骸の読み方と意味、”ぼうがい”と”なきがら”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 亡骸の正しい読み方は「なきがら」で、「ぼうがい」は間違い。
- 亡骸は「死体。遺体のこと」の意味。
- 亡骸の類義語には、「屍・残骸・枯骨・ミイラ」などがある。