結論から言ってしまうと、海鼠の正しい読み方は「なまこ」「かいそ」になります。
海鼠の”海”は「うみ」「かい」、”鼠”は「ねずみ」「そ」と読むことができますが、海鼠を「うみねずみ」と読むのは間違いです。
ただ一般的には海鼠は「なまこ」と読むことがほとんどです。
海鼠を「なまこ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「海鼠(なまこ)」に用いられている”海”は単体で「なま」と読むことはできず、”鼠”も単体では「こ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で海鼠の意味について解説していきます。
海鼠は「ナマコ綱棘皮(きょくひ)動物の総称のこと」の意味として用いられています。
「かいそ」というのは、「なまこ」の別名です。
海鼠の体は円筒(えんとう)形で、上面にはいぼ状の突起があり、腹面の管足(かんそく)を使って歩きます。
海鼠の種類は世界で約1500種類、日本だけでも200種類ほど存在しており、食用として食べられている海鼠は約30種類とされています。
海鼠は日本では酢の物として食べられることが多く、コリコリとした食感を楽しむことができます。
※上はこのわたの写真
そして海鼠の腸などの内臓を塩辛にしたものは”このわた”と呼ばれ、
”このわた”はウニ・からすみと並ぶ日本三大珍味のひとつです。
以上が「海鼠の読み方と意味、”うみねずみ”と”なまこ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど