結論から言ってしまうと、白髪の正しい読み方は「はくはつ」「しらが」「しろかみ」「しらかみ」になります。
白髪の”白”は「しろ」「しら」「はく」、”髪”は「かみ」「はつ」と読むことができます。
ただ一般的には白髪は「しらが」と読むことが多いです。
白髪を「しらが」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「白髪(しらが)」に用いられている”白”は単体で「しら」と読むことはできますが、”髪”は単体では「が」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で白髪の意味について解説していきます。
白髪は「白くなった毛髪のこと」の意味として用いられています。
ただ白髪は「しらが」「はくはつ」のどちらで読むかによって、少しだけ意味合いが異なります。
一般的には白髪を「はくはつ」と読むと「ほぼ全部が白い髪の場合」を言い、「しらが」と読むと「一部が白い髪の場合」を言うことが多いです。
そして「はくはつ」「しらが」どちらの読み方なのかで捉え方も異なり、
「はくはつ」は前向きな捉え方で、「しらが」は後ろ向きな捉え方となります。
例えば白髪の男性がいて、「白髪(はくはつ)の男性」と言うか、
「白髪(しらが)の男性」と言うかで印象が大きく変わりますよね。
白髪を「はくはつ」と読むときの方が紳士的な印象(前向き)になり、
「しらが」と読むとあまり良くない印象(後ろ向き)で、このように捉え方が異なります。
以上が「白髪の読み方と意味、”はくはつ”と”しらが”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど