さて日常的に使われるもので「住処」という言葉があります。
この住処に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
住処がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは住処の読み方と意味、「じゅうしょ」と「じゅうきょ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
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1.住処の正しい読み方は「じゅうしょ」「じゅうきょ」?
では住処の正しい読み方は、「じゅうしょ」「じゅうきょ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、住処の正しい読み方は「じゅうしょ」または「すみか」になります。
住処は「じゅうしょ」「すみか」と読むのが正しく、「じゅうきょ」と読むのは間違いです。
ちなみに住処を「じゅうしょ」「すみか」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味を解説します)
住処(じゅうしょ)のように「住(じゅう)」が用いられている言葉には、
「安住(あんじゅう)・先住(せんじゅう)・住民(じゅうみん)・住職(じゅうしょく)」などがあります。
住処(じゅうしょ)のように「処(しょ)」が用いられている言葉には、
「処遇(しょぐう)・処暑(しょしょ)・善処(ぜんしょ)・処方箋(しょほうせん)」などがあります。
住処を「じゅうしょ」と読むと間違いだとされることも多いですが、
辞書には「じゅうしょ」「すみか」の両方の読み方が載っています。
(両方の読み方が載っていない辞書もあります)
ただ一般的には住処は「すみか」と読むことが多いです。
また住処を「すみか」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字(1字)に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは日本由来の読み方”のことで、”音読みは中国由来の読み方”のことです。
”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分かりにくいですよね。
訓読み(日本由来)はそれだけで意味が分かる読み方が多く、音読み(中国由来)はそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上)に読み方があてられているため、
漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「住処(すみか)」に用いられている”住”は単体で「す」と読むことはできますが、”処”は単体では「みか」と読むことはできません。
ですので漢字(1字)の訓読みのようにその熟字(2字以上)だけで、
意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で住処の意味について解説していきます。
2.住処の意味と類義語について
では住処の意味と類義語について見ていきましょう。
まず住処(すみか)は「住んでいる場所のこと」の意味として用いられています。
住処は「じゅうしょ」「すみか」の両方の読み方ができますが、
「じゅうしょ」と読むときは「法律関係の基準となる生活の本拠」の意味も含みます。
ただし実際には「じゅうしょ」読みだと住処と書かれていることはなく、
一般的には”住所”が使われているので、住処という字のときは「すみか」と読むことがほとんどです。
なので「じゅうしょ」の場合は”住所”を使い、「すみか」の場合は”住処”と使い分けたほうが良いでしょう。
住処を用いた例文としては、「ここは竜の住処だったと言われている」や、
「あの場所は盗賊の住処になっています」のような使い方で用いられています。
また住処の類義語としては、「住居(じゅうきょ)・居場所(いばしょ)・住宅(じゅうたく)・所在(しょざい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても住処と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「住処の読み方と意味、”じゅうしょ”と”じゅうきょ”正しいのは?」でした。
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3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 住処の正しい読み方は「じゅうしょ」「すみか」の両方で、「じゅうきょ」は間違い。
- 住処(すみか)は「住んでいる場所のこと」の意味。
- 住処(じゅうしょ)は「住んでいる場所/法律関係の基準となる生活の本拠」の意味。
- 住処の類義語には、「住居・居場所・住宅・所在」などがある。
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