さて日常的に使われるもので「五月雨」という言葉があります。
この五月雨に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
五月雨がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは五月雨の読み方と意味、「ごがつあめ」と「さみだれ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
スポンサーリンク
1.五月雨の正しい読み方は「ごがつあめ」「さみだれ」?
では五月雨の正しい読み方は、「ごがつあめ」「さみだれ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、五月雨の正しい読み方は「さみだれ」または「さつきあめ」になります。
五月雨は「さみだれ」「さつきあめ」と読むのが正しく、「ごがつあめ」と読むのは間違いです。
ただ一般的には五月雨は「さみだれ」と読むことが多いです。
五月雨を「さみだれ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字(1字)に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは日本由来の読み方”のことで、”音読みは中国由来の読み方”のことです。
”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分かりにくいですよね。
訓読み(日本由来)はそれだけで意味が分かる読み方が多く、音読み(中国由来)はそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上)に読み方があてられているため、
漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「五月雨(さみだれ)」に用いられている”五”は「さ」、”月”は「み」、”雨”は「だれ」とそれぞれ読むことはできません。
ですので漢字(1字)の訓読みのようにその熟字(2字以上)だけで、
意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で五月雨の意味について解説していきます。
2.五月雨の意味について
では五月雨の意味について見ていきましょう。
まず五月雨は「旧暦の5月頃に降る長雨/梅雨/途切れがちに繰り返すこと」の意味として用いられています。
五月雨は「さみだれ」「さつきあめ」の両方の読み方ができますが、
「途切れがちに繰り返すこと」の意味のときは「さみだれ」とのみ読みます。
そして旧暦はいま現在の暦と1ヶ月〜2ヶ月ほど時期がずれるため、
現在の暦で言うところの6月〜7月頃が五月雨の降る時期になります。
五月雨は梅雨(つゆ)の別名としても知られています。
また五月雨を用いた例文としては、「五月雨が降る季節は湿気が多い」や、
「五月雨(さみだれ)式になってしまいますが」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「旧暦の5月頃に降る長雨」の意味で、
後者の例文は「途切れがちに繰り返すこと」の意味で使用しています。
「五月雨式になってしまいますが」というのは、
「途切れながら、それを何回も繰り返しますが」という意味です。
例えばそれが一度にまとめて提出しなければならないものであれば、
「途切れながらも何回にも分けて提出する」という意味になります。
以上が「五月雨の読み方と意味、”ごがつあめ”と”さみだれ”正しいのは?」でした。
スポンサーリンク
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 五月雨の正しい読み方は「さみだれ」「さつきあめ」の両方で、「ごがつあめ」は間違い。
- 五月雨は「旧暦の5月頃に降る長雨/梅雨/途切れがちに繰り返すこと」の意味。
- 「途切れがちに繰り返すこと」の意味で用いる場合は、「さみだれ」とのみ読む(例:五月雨式)。
ツイート

こちらもお勧め!