さて日常的に使われることはあまりないですが、「細石」という言葉があります。
この細石に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
細石がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは細石の読み方と意味、「さいせき」と「さざれいし」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.細石の正しい読み方は「さいせき」「さざれいし」?
では細石の正しい読み方は、「さいせき」「さざれいし」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、細石の正しい読み方は「さいせき」「さざれいし」の両方になります。
細石の”細”は「ほそ(い)」「こま(かい)」「さい」、”石”は「いし」「せき」と読むことができます。
ただ一般的には細石は「さざれいし」と読むことが多いです。
ちなみに「細雪(ささめゆき)」という言葉もありますが、細石の読み方は「ささめいし」ではなく「細石(さざれいし)」が正しいので注意してください。
また細石を「さざれいし」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「細石(さざれいし)」に用いられている”石”は単体で「いし」と読むことはできますが、”細”は単体では「さざれ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で細石の意味と類義語について解説していきます。
2.細石の意味と類義語について
では細石の意味と類義語について見ていきましょう。
まず細石は「細かい石。小石のこと」の意味として用いられています。
細石(さざれいし)と言えば、印象に残っているのが日本の国歌である”君が代”の歌詞です。
君が代の歌詞には、「君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔(こけ)のむすまで」のように”細石(さざれいし)”と入っていますよね。
これは「小石が成長して大きな岩となり、その岩に苔が生えるまで」という意味になります。
また細石の類義語としては、「石塊(いしくれ)・砂礫(されき)・飛礫(つぶて)・砂利(じゃり)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても細石と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「細石の読み方と意味、”さいせき”と”さざれいし”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 細石の正しい読み方は「さいせき」「さざれいし」の両方。
- 細石は「細かい石。小石のこと」の意味。
- 細石の類義語には、「石塊・砂礫・飛礫・砂利」などがある。