結論から言ってしまうと、日向の正しい読み方は「ひなた」「ひゅうが」の両方になります。
ただ日向は「ひなた」「ひゅうが」のどちらで読むかによって、意味が異なるため注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また日向を「ひなた」「ひゅうが」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「日向(ひなた)」に用いられている”日”は単体で「ひ」と読むことはできますが、”向”は単体では「なた」と読むことはできません。
(「ひゅうが」に用いられている”日”は単体で「ひゅう」、”向”も単体で「が」と読むことはできません)
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で日向の意味について解説していきます。
日向(ひなた)は「日光の当たっているところ」の意味として用いられています。
”日向(ひなた)ぼっこ”というと、日光の当たっているところに出て暖まることを言います。
”日陰(ひかげ)”という言葉は、”日向(ひなた)”の対義語になります。
そして日向を「ひなた」と読むと上記のような意味になりますが、「ひゅうが」と読むと「旧国名のひとつで、現在の宮崎県あたりの地域のこと」の意味となります。
旧国名とは国の古い呼び名のことで、特に日本では昔の行政区画の呼び名を言います。
つまり簡単に言えば、いまは47都道府県でひとつの日本という国ですが、
昔は日本というひとつの国ではなく、日向・越後など様々な名称の国が存在していたということです。
そして旧国名である日向のあった地域が、いま現在の宮崎県あたりの地域を指しているわけです。
このように日向は「ひなた」「ひゅうが」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「日向の読み方と意味、”ひなた”と”ひゅうが”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど