さて日常的に使われるもので「玩具」という言葉があります。
この玩具に使用されている漢字(特に”玩”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは玩具の読み方と意味、「おもちゃ」と「がんぐ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.玩具の正しい読み方は「おもちゃ」「がんぐ」?
では玩具の正しい読み方は、「おもちゃ」「がんぐ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、玩具の正しい読み方は「おもちゃ」「がんぐ」の両方になります。
玩具の”玩”は「がん」、”具”は「ぐ」と読むことができます。
ただ一般的には玩具は「おもちゃ」と読むことが多いです。
玩具を「おもちゃ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「玩具(おもちゃ)」に用いられている”玩”は単体では「おも」と読むことはできず、”具”も単体では「ちゃ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で玩具の意味と類義語について解説していきます。
2.玩具の意味と類義語について
では玩具の意味と類義語について見ていきましょう。
まず玩具は「子供が持って遊ぶ道具のこと/なぐさみに、もてあそばれる人や物のこと」の意味として用いられています。
”なぐさみ”という言葉には、「楽しみ/気晴らし/からかう」などの意味があります。
玩具を用いた例文としては、「子供が玩具で遊んでいる」や、
「人を玩具のように扱う」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「子供が持って遊ぶ道具のこと」の意味で、
後者の例文は「なぐさみに、もてあそばれる人や物のこと」の意味で用いられています。
また玩具の類義語としては、「遊具(ゆうぐ)・遊楽(ゆうらく)・遊戯(ゆうぎ)・娯楽(ごらく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても玩具と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「玩具の読み方と意味、”おもちゃ”と”がんぐ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 玩具の正しい読み方は「おもちゃ」「がんぐ」の両方。
- 玩具は「子供が持って遊ぶ道具のこと/なぐさみに、もてあそばれる人や物のこと」の意味。
- 玩具の類義語には、「遊具・遊楽・遊戯・娯楽」などがある。