結論から言ってしまうと、白粉の正しい読み方は「おしろい」「はくふん」の両方になります。
白粉の”白”は「しろ」「はく」、”粉”は「こな」「ふん」と読むことができます。
一般的には白粉は「おしろい」と読むことが多いです。
ただ白粉は「おしろい」「はくふん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また白粉を「おしろい」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「白粉(おしろい)」に用いられている”白”は単体では「おしろ」と読むことはできず、”粉”も単体では「い」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で白粉の意味について解説していきます。
白粉(おしろい)は「顔などに塗り、色を白く見せるための化粧品のこと」の意味として用いられています。
白粉はファンデーションなどの化粧品が一般的になる前は普及していましたが、いま現在では舞台俳優・芸者・舞妓が化粧に使用するぐらいです。
白粉の種類には”粉おしろい・水おしろい・練りおしろい・紙おしろい”などの種類が存在します。
ちなみに昔の白粉には「鉛(なまり)」などの毒性の強い物質が含まれていて、
それにより中毒にかかり、様々な病気になってしまい死に至ることも多かったです。
(いま現在では無鉛の白粉が使用されています)
白粉を「おしろい」と読むと上記のような意味になりますが、
「はくふん」と読むと「白色の粉/おしろいの別名」の意味となります。
このように白粉は「おしろい」「はくふん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なります。
以上が「白粉の読み方と意味、”おしろい”と”はくふん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど