結論から言ってしまうと、干支の正しい読み方は「えと」「かんし」の両方になります。
干支の”干”は「ほ(す)」「かん」、”支”は「ささ(える)」「し」と読むことができます。
ただ一般的には干支は「えと」と読むことがほとんどです。
干支を「えと」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「干支(えと)」に用いられている”干”は単体では「え」と読むことはできず、”支”も単体では「と」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で干支の意味について解説していきます。
干支は「十干(じっかん)と十二支を組み合わせたもの/十二支だけのもの」の意味として用いられています。
ただ一般的には干支は「十二支だけのもの」の意味で用いられることがほとんどです。
十干(じっかん)というのは、「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)・戊(ぼ)・己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)」の総称のことです。
この十干に十二支である「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)」を組み合わせたものが干支です。
例えば、甲子・乙丑・丙寅・......のように組み合わせが続いていき、その組み合わせは全部で60通りです。
通常であれば10(十干)×12(十二支)で120通りだと思いがちですが、
これは全通りの組み合わせというより、ちょうど一巡するのが60通り目だから全部で60通りだからです。
(なので無い組み合わせのものも多いです)
というのは甲子・乙丑・丙寅・....・壬戌・癸亥で癸亥が60通り目となり、
癸亥の次は順番がまた最初に戻って甲子からになります。
数え方は少しややこしいですが、癸亥(60通り目)でちょうど一巡します。
このように本来、十”干”と十二”支”を組み合わせたものを「干支(えと)」と呼びます。
以上が「干支の読み方と意味、”えと”と”かんし”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど