このページでは泡沫の読み方と意味、「うたかた」と「ほうまつ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.泡沫の正しい読み方は「うたかた」「ほうまつ」?

 

結論から言ってしまうと、泡沫の正しい読み方は「うたかた」「ほうまつ」の両方になります

 

泡沫の”泡”は「あわ」「ほう」、”沫”は「まつ」と読むことができます。

 

 

ただ一般的には泡沫は「うたかた」と読むことが多いです。

 

 

 

泡沫を「うたかた」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです

 

 

 

そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「泡沫(うたかた)」に用いられている”泡”は単体では「うた」と読むことはできず、”沫”も単体では「かた」と読むことはできません

 

 

ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

 

次の章で泡沫の意味と類義語について解説していきます。

 

2.泡沫の意味と類義語について

 

泡沫は「水に浮かぶ泡のこと/水に浮かぶ泡のように、消えやすく儚(はかな)いもののたとえ」の意味として用いられています。

 

 

泡沫を用いた例文としては、「水面の泡沫を眺める」や、「泡沫のように消えた恋」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「水に浮かぶ泡のこと」の意味で、後者の例文は「水に浮かぶ泡のように、消えやすく儚いもののたとえ」の意味で使用しています。

 

 

 

また泡沫の類義語としては、「水泡(すいほう)・湯玉(ゆだま)・シャボン玉」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても泡沫と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「泡沫の読み方と意味、”うたかた”と”ほうまつ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 泡沫の正しい読み方は「うたかた」「ほうまつ」の両方。
  • 泡沫は「水に浮かぶ泡のこと/水に浮かぶ泡のように、消えやすく儚いもののたとえ」の意味。
  • 泡沫の類義語には、「水泡・湯玉・シャボン玉」などがある。

 

 

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