結論から言ってしまうと、小豆の正しい読み方は「あずき」「しょうず」になります。
小豆の”小”は「ちい(さい)」「こ」「しょう」、”豆”は「まめ」「とう」「ず」と読むことができますが、小豆を「こまめ」と読むのは間違いです。
一般的には小豆は「あずき」と読むことがほとんどです。
ちなみに香川県の瀬戸内海の島である小豆島は「しょうどしま」と読みます。
小豆島の読み方は最初は「あずきしま」でしたが、時代とともに「しょうずしま」となり、今では「しょうどしま」と読むのが一般的です。
ただ小豆島は「しょうどしま」と読みますが、小豆のみでは「しょうど」とは読まないので注意が必要です。
また小豆を「あずき」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「小豆(あずき)」に用いられている”小”は単体では「あ」と読むことはできず、”豆”も単体では「ずき」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で小豆の意味について解説していきます。
小豆は「マメ科の一年草のこと」の意味として用いられています。
一年草とは”日本のような温帯地域で、春・秋に種をまいて1年以内に開花する植物のこと”を指します。
小豆は夏に黄色い花を咲かせ、細長いさやの中に暗赤色の種子があり、
この暗赤色の種子がお菓子の餡(あん)を作るための原料になります。
ちなみに商品取引などの業界では、小豆のことを「しょうず」と読むことが多いです。
また「こまめに働く」のように”こまめ”という言葉がありますが、
”こまめ”は小豆ではなく、”小まめ”と書き表されるのが一般的です。
小まめというのは、「ちょこちょこと体を動かして使う様子」を意味しています。
小まめの”まめ”を漢字にすると、「忠実(まめ)」と書き表され、
小まめを漢字にすると「小忠実(こまめ)」と書き表されます。
このように「こまめに働く」のこまめは”小豆”ではないので覚えておきましょう。
以上が「小豆の読み方と意味、”あずき”と”こまめ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど