さて日常的に使われるもので「譫言」という言葉があります。
この譫言に使用されている漢字(特に”譫”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは譫言の読み方と意味、「うわごと」と「せんげん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では譫言の正しい読み方は、「うわごと」「せんげん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、譫言の正しい読み方は「うわごと」「せんげん」になります。
譫言の”譫”は「うわごと」「せん」、”言”は「い(う)」「こと」「げん」と読むことができます。
ただ一般的には譫言は「うわごと」と読むことがほとんどで、他にも”囈言”と表記されることがあります。
(”譫”だけでも「うわごと」と読むことはできますが、一般的には”譫言”と表記されることがほとんどです)
譫言を「うわごと」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「譫言(うわごと)」に用いられている”言”は連濁により「ごと」と読むことはできますが、”譫”は単体では「うわ」と読むことはできません。
(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で譫言の意味と類義語について解説していきます。
では譫言の意味と類義語について見ていきましょう。
まず譫言は「高熱などで正気を失ったときに無意識に口走る言葉のこと/筋の通らない言葉のこと」の意味として用いられています。
譫言を用いた例文としては、「意識が朦朧として譫言を繰り返す」や、
「彼はいつも譫言ばかり言っている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「高熱などで正気を失ったときに無意識に口走る言葉のこと」の意味で、
後者の例文は「筋の通らない言葉のこと」の意味で使用しています。
また譫言の類義語としては、「寝言(ねごと)・戯言(たわごと)・放言(ほうげん)・狂言(きょうげん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても譫言と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「譫言の読み方と意味、”うわごと”と”せんげん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、