古酒の読み方と意味、「クース」と「こしゅ」正しいのは？

このページでは古酒の読み方と意味、「クース」と「こしゅ」どちらが正しいのかを解説しています。

１．古酒の正しい読み方は「クース」「こしゅ」？

結論から言ってしまうと、古酒の正しい読み方は「クース」「こしゅ」「ふるざけ」「ふるさけ」になります。

古酒の”古”は「ふる（い）」「こ」、”酒”は「さけ」「しゅ」（連濁により「ざけ」）と読むことができます。

一般的には古酒は「こしゅ」と読むことが多いです。

ただ古酒は「クース」「こしゅ」「ふるざけ」「ふるさけ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

古酒を「クース」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。

熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。

そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

例えば「古酒（クース）」に用いられている”古”は単体で「くー」と読むことはできず、”酒”も単体では「す」と読むことはできません。

ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

次の章で古酒の意味について解説していきます。

古酒（クース）は「３年以上熟成させた泡盛（あわもり）のこと」の意味として用いられています。

泡盛というのは、”沖縄特産の焼酎（しょうちゅう）のこと”で、
粟（あわ）または米を原料としていて、アルコール度数は３０～４０％ほどあります。

古酒を「クース」と読むと上記のような意味になりますが、
「こしゅ」「ふるざけ」「ふるさけ」と読むと「長い間貯蔵して熟成させた酒のこと」の意味となります。

このように古酒は「クース」「こしゅ」「ふるざけ」「ふるさけ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

以上が「古酒の読み方と意味、”クース”と”こしゅ”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、