さて日常的に使われるもので「阿爾及」という言葉があります。
この阿爾及に使用されている漢字(特に”爾”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは阿爾及の読み方と意味、「アルジェリア」と「あじきゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.阿爾及の正しい読み方は「アルジェリア」「あじきゅう」?
では阿爾及の正しい読み方は、「アルジェリア」「あじきゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、阿爾及の正しい読み方は「アルジェリア」になります。
阿爾及の”阿”は「あ」、”爾”は「じ」、”及”は「およ(ぶ)」「きゅう」と読むことができますが、阿爾及を「あじきゅう」と読むのは間違いです。
阿爾及を「アルジェリア」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”A漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、阿爾及を「アルジェリア」と読むのは@の当て字になります。
まず”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。
ですので@の当て字には「阿爾及(アルジェリア)」や「倫敦(ロンドン)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。
次に”A漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えばAの当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので@の当て字と異なり、Aの当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
次の章で阿爾及の意味について解説していきます。
2.阿爾及の意味について
では阿爾及の意味について見ていきましょう。
まず阿爾及は「アフリカ北西部、地中海に面する民主人民共和国のこと」の意味として用いられています。
阿爾及の首都は”アルジェ”になります。
国土の大部分をサハラ砂漠が占めており、乾燥した平原地帯となっています。
ただ北部にはアトラス山脈があり、地中海沿岸は雨量が多く、草原も広がっていて国民の95パーセントがこの地域で生活しています。
サハラ砂漠地帯では鉄鉱石・天然ガス・石油の採掘が盛んで、地中海沿岸では農業・工業が盛んに行われています。
以上が「阿爾及の読み方と意味、”アルジェリア”と”あじきゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 阿爾及の正しい読み方は「アルジェリア」で、「あじきゅう」は間違い。
- 阿爾及は「アフリカ北西部、地中海に面する民主人民共和国のこと」の意味。