さて日常的に使われるもので「馬来西亜」という言葉があります。
この馬来西亜に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
馬来西亜がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは馬来西亜の読み方と意味、「マレーシア」と「まらいせいあ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.馬来西亜の正しい読み方は「マレーシア」「まらいせいあ」?
では馬来西亜の正しい読み方は、「マレーシア」「まらいせいあ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、馬来西亜の正しい読み方は「マレーシア」になります。
馬来西亜の”馬”は「うま」「ば」「ま」、”来”は「く(る)」「らい」、”西”は「にし」「せい」、”亜”は「あ」と読むことができますが、馬来西亜を「まらいせいあ」と読むのは間違いです。
馬来西亜を「マレーシア」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”A漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、馬来西亜を「マレーシア」と読むのは@の当て字になります。
まず”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。
ですので@の当て字には「馬来西亜(マレーシア)」や「倫敦(ロンドン)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。
次に”A漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えばAの当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので@の当て字と異なり、Aの当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
次の章で馬来西亜の意味について解説していきます。
2.馬来西亜の意味について
では馬来西亜の意味について見ていきましょう。
まず馬来西亜は「マレー半島南部とボルネオ(カリマンタン)島北部からなる立憲君主制の連邦国のこと」の意味として用いられています。
馬来西亜の首都は”クアラルンプール”になります。
天然ゴム・天然ガス・パームオイル・錫(すず)・石油などを産出しています。
錫というのは、”金属元素の一種。銀白色で金属光沢をもち、延性・展性に富み、錆(さび)を生じない(大気中で強く熱すれば酸化される)物質のこと”です。
以上が「馬来西亜の読み方と意味、”マレーシア”と”まらいせいあ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 馬来西亜の正しい読み方は「マレーシア」で、「まらいせいあ」は間違い。
- 馬来西亜は「マレー半島南部とボルネオ(カリマンタン)島北部からなる立憲君主制の連邦国のこと」の意味。