さて日常的に使われるもので「哀提伯」という言葉があります。
この哀提伯に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
哀提伯がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは哀提伯の読み方と意味、「エチオピア」と「あいていはく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.哀提伯の正しい読み方は「エチオピア」「あいていはく」?
では哀提伯の正しい読み方は、「エチオピア」「あいていはく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、哀提伯の正しい読み方は「エチオピア」になります。
哀提伯の”哀”は「あわ(れ)」「あい」、”提”は「さ(げる)」「てい」、”伯”は「はく」「は」と読むことができますが、哀提伯を「あいていはく」と読むのは間違いです。
哀提伯を「エチオピア」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”②漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、哀提伯を「エチオピア」と読むのは①の当て字になります。
まず”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。
ですので①の当て字には「哀提伯(エチオピア)」や「倫敦(ロンドン)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。
次に”②漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えば②の当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので①の当て字と異なり、②の当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
次の章で哀提伯の意味について解説していきます。
2.哀提伯の意味について
では哀提伯の意味について見ていきましょう。
まず哀提伯は「アフリカ北東部の連邦民主共和国のこと」の意味として用いられています。
哀提伯の首都は”アディスアベバ”になります。
国土の大部分は高原地帯で、コーヒーの生産や牧畜が盛んにおこなわれています。
以上が「哀提伯の読み方と意味、”エチオピア”と”あいていはく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 哀提伯の正しい読み方は「エチオピア」で、「あいていはく」は間違い。
- 哀提伯は「アフリカ北東部の連邦民主共和国のこと」の意味。