さて日常的に使われるもので「偶々」という言葉があります。
この偶々に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
偶々がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは偶々の読み方と意味、「たまたま」と「ぐうぐう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では偶々の正しい読み方は、「たまたま」「ぐうぐう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、偶々の正しい読み方は「たまたま」になります。
偶々の”偶”は「たまたま」「ぐう」と読むことはできますが、偶々を「ぐうぐう」と読むのは間違いです。
偶々の”偶”という字はそれ単体で「たまたま」と読むことができるため、
「偶(たまたま)」でも合ってはいますが、一般的には”偶々・偶偶”と書き表されることがほとんどです。
また偶々を「たまたま」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「偶々(たまたま)」に用いられている”偶”は単体では「たま」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で偶々の意味と類義語について解説していきます。
では偶々の意味と類義語について見ていきましょう。
まず偶々は「偶然に。ちょうどその時/時々(ときどき)。時折り」の意味として用いられています。
偶々を用いた例文としては、「偶々その場面に出くわした」や、
「偶々しかこの場所には来ない」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「偶然に。ちょうどその時」の意味で、
後者の例文は「時々。時折り」の意味で使用しています。
また偶々の類義語としては、「偶然(ぐうぜん)・奇遇(きぐう)・偶発(ぐうはつ)・時宜(じぎ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても偶々と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「偶々の読み方と意味、”たまたま”と”ぐうぐう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、