さて日常的に使われるもので「黄葉」という言葉があります。
この黄葉に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
黄葉がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは黄葉の読み方と意味、「おうよう」と「もみじ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.黄葉の正しい読み方は「おうよう」「もみじ」?
では黄葉の正しい読み方は、「おうよう」「もみじ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、黄葉の正しい読み方は「おうよう」「もみじ」「こうよう」になります。
黄葉の”黄”は「き」「こう」「おう」、”葉”は「は」「よう」と読むことができます。
一般的には黄葉は「こうよう」と読むことが多く、「こうよう」「もみじ」は”紅葉”と表記されることが多いです。
一般的に紅葉を「こうよう」と読むことが多いため、紅葉と区別するために黄葉を「おうよう」と読むこともあります。
ただ黄葉は「おうよう」「もみじ」「こうよう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また黄葉を「もみじ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「黄葉(もみじ)」に用いられている”黄”は単体で「もみ」と読むことはできず、”葉”も単体では「じ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で黄葉の意味について解説していきます。
2.黄葉の意味について
では黄葉の意味について見ていきましょう。
まず黄葉(おうよう、こうよう)は「木の葉が黄色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと」の意味として用いられています。
黄葉を「おうよう」「こうよう」と読むと上記のような意味になりますが、「もみじ」と読むと「木の葉が黄・赤色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと/カエデ類の木の別名のこと/鹿の肉のこと」の意味となります。
このように黄葉は「おうよう」「こうよう」「もみじ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
以上が「黄葉の読み方と意味、”おうよう”と”もみじ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 黄葉の正しい読み方は「おうよう」「もみじ」「こうよう」のすべて。
- 黄葉(おうよう、こうよう)は「木の葉が黄色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと」の意味。
- 黄葉(もみじ)は「木の葉が黄・赤色に変わること。また、その色づいた木の葉のこと/カエデ類の木の別名のこと/鹿の肉のこと」の意味。