さて日常的に使われるもので「嬲る」という言葉があります。
この嬲るに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは嬲るの読み方と意味、「いたぶる」と「なぶる」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.嬲るの正しい読み方は「いたぶる」「なぶる」?
では嬲るの正しい読み方は、「いたぶる」「なぶる」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、嬲るの正しい読み方は「なぶる」になります。
嬲るの”嬲”は「なぶ(る)」「じょう」と読むことはできますが、「いたぶ(る)」と読むことはできないので、嬲るを「いたぶる」と読むのは間違いです。
「いたぶる」というのは、”甚振る”と書き表されるので注意が必要です。
次の章で嬲るの意味と類義語について解説していきます。
2.嬲るの意味と類義語について
では嬲るの意味と類義語について見ていきましょう。
まず嬲るは「手で弄(もてあそ)ぶこと/相手をおもしろ半分に苦しめたり、苛(いじ)めてからかうこと」の意味として用いられています。
嬲るを用いた例文としては、「おもちゃを嬲る」や、「他人を嬲るのは良くないことだ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「手で弄ぶこと」の意味で、後者の例文は「相手をおもしろ半分に苦しめたり、苛めてからかうこと」の意味で使用しています。
また嬲るの類義語としては、「嘲弄(ちょうろう)・愚弄(ぐろう)・野次(やじ)・迫害(はくがい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても嬲ると意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「嬲るの読み方と意味、”いたぶる”と”なぶる”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 嬲るの正しい読み方は「なぶる」で、「いたぶる」は間違い。
- 嬲るは「手で弄ぶこと/相手をおもしろ半分に苦しめたり、苛めてからかうこと」の意味。
- 嬲るの類義語には、「嘲弄・愚弄・野次・迫害」などがある。