さて日常的に見かけるもので「巣窟」という言葉があります。
この巣窟には普段見かけない漢字(特に”窟”)が使われていることもあり、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは巣窟の読み方と意味、「すくつ」と「そうくつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.巣窟の正しい読み方は「すくつ」「そうくつ」?
では巣窟の正しい読み方は、「すくつ」「そうくつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、巣窟の正しい読み方は「そうくつ」になります。
巣窟の”巣”は「す」「そう」、”窟”は「くつ」と読むことができますが、
巣窟は「そうくつ」と読むのが正しく、「すくつ」と読むのは間違いです。
また巣窟(そうくつ)のように「巣(そう)」が用いられている言葉には、
「病巣(びょうそう)・卵巣(らんそう)・営巣(えいそう)・帰巣性(きそうせい)」などがあります。
上記のように病巣や卵巣などは、日常的にも割と耳にする言葉だと思います。
ただ普段は「○○の巣」のように、「巣(す)」と読む方が多いため、
巣窟と書いて「すくつ」と間違えて読んでしまうのも分かりますよね。
次の章で巣窟の意味と類義語について解説していきます。
2.巣窟の意味と類義語について
では巣窟の意味と類義語について見ていきましょう。
まず巣窟は「悪者や賊などが隠れ住んでいる場所のこと/居住する場所のこと」の意味として用いられています。
”悪の巣窟”のように悪者の隠れ家の意味で使われることが多いですが、
悪者かどうかに関係なく単に”居住する場所”としての意味もあります。
なのでたとえ居住している人が善良な人でも、巣窟という言葉を使って問題はありません。
巣窟を用いた例文としては、「あの場所は盗賊の巣窟になっている」や、
「ここら一帯は猫の巣窟です」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「悪者や賊などが隠れ住んでいる場所のこと」の意味で、
後者の例文は「居住する場所のこと」の意味で使用しています。
また巣窟の類義語としては、「根城(ねじろ)・本拠(ほんきょ)・牙城(がじょう)・拠点(きょてん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても巣窟と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「巣窟の読み方と意味、”すくつ”と”そうくつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 巣窟の正しい読み方は「すくつ」で、「そうくつ」は間違い。
- 巣窟は「悪者や賊などが隠れ住んでいる場所のこと/居住する場所のこと」の意味。
- 巣窟の類義語には、「根城・本拠・牙城・拠点」などがある。