結論から言ってしまうと、晦日の正しい読み方は「つごもり」「みそか」「かいじつ」になります。
晦日の”晦”は「くら(ます)」「かい」、”日”は「ひ」「か」「にち」「じつ」と読むことができます。
一般的には晦日は「みそか」と読むことが多いです。
ただ晦日は「つごもり」「みそか」「かいじつ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
晦日を「つごもり」「みそか」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「晦日(つごもり、みそか)」に用いられている”晦”は単体で「つご」「みそ」と読むことはできず、”日”も単体では「もり」と読むことはできません(「か」と読むことはできます)。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で晦日の意味と類義語について解説していきます。
晦日(つごもり、かいじつ)は「毎月の最後のこと」の意味として用いられています。
晦日を「つごもり」「かいじつ」と読むと上記のような意味になりますが、
「みそか」と読むと上記の他に、「30日間のこと」の意味も含まれます。
1年の最後の日、つまり12月の最後の日(12月31日)のことは、特に”大晦日(おおみそか、おおつごもり)”と言います。
このように晦日は「つごもり」「みそか」「かいじつ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
また晦日の類義語としては、「月末(げつまつ)・下旬(げじゅん)・末日(まつじつ)・歳末(さいまつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても晦日と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「晦日の読み方と意味、”つごもり”と”みそか”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>