さて日常的に使われるもので「雑魚寝」という言葉があります。
この雑魚寝に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
雑魚寝がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは雑魚寝の読み方と意味、「ざこね」と「ざつぎょね」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．雑魚寝の正しい読み方は「ざこね」「ざつぎょね」？
では雑魚寝の正しい読み方は、「ざこね」「ざつぎょね」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、雑魚寝の正しい読み方は「ざこね」になります。
雑魚寝の”雑”は「ざつ」、”魚”は「さかな」「ぎょ」、”寝”は「ね（る）」「しん」と読むことができますが、雑魚寝を「ざつぎょね」と読むのは間違いです。
雑魚を「ざこ」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「雑魚（ざこ）」に用いられている”雑”は単体で「ざ」と読むことはできず、”魚”も単体では「こ」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で雑魚寝の意味と類義語について解説していきます。
２．雑魚寝の意味と類義語について
では雑魚寝の意味と類義語について見ていきましょう。
まず雑魚寝は「大勢が一部屋で入り交じってごろ寝すること」の意味として用いられています。
雑魚寝を用いた例文としては、「雑魚寝するのだけは嫌だ」や、
「友達の部屋で雑魚寝した」のような使い方で用いられています。
また雑魚寝の類義語としては、「添い寝（そいね）・同衾（どうきん）・共寝（ともね）・川の字（かわのじ）」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても雑魚寝と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「雑魚寝の読み方と意味、”ざこね”と”ざつぎょね”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 雑魚寝の正しい読み方は「ざこね」で、「ざつぎょね」は間違い。
- 雑魚寝は「大勢が一部屋で入り交じってごろ寝すること」の意味。
- 雑魚寝の類義語には、「添い寝・同衾・共寝・川の字」などがある。