さて日常的に使われるもので「粗利益」という言葉があります。
この粗利益に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
粗利益がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは粗利益の読み方と意味、「そりえき」と「あらりえき」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.粗利益の正しい読み方は「そりえき」「あらりえき」?
では粗利益の正しい読み方は、「そりえき」「あらりえき」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、粗利益の正しい読み方は「あらりえき」になります。
粗利益の”粗”は「あら(い)」「そ」と読むことができますが、
粗利益は「あらりえき」と読むのが正しく、「そりえき」と読むのは間違いです。
粗利益は「荒利益(あらりえき)」「売上総利益」と書くことや、略して「粗利(あらり)」とだけ書かれることがありますが、どれも粗利益と意味は同じです。
また粗利益(あらりえき)のように「粗(あら)」が用いられている言葉には、
「粗方(あらかた)・粗筋(あらすじ)・粗塩(あらじお)・粗壁(あらかべ)」などがあります。
次の章で粗利益の意味と類義語について解説していきます。
2.粗利益の意味と類義語について
では粗利益の意味と類義語について見ていきましょう。
まず粗利益は「売上高から売上原価を差し引いた利益のこと(経費などは差し引かれていない)」の意味として用いられています。
つまり「粗利益 = 売上高 ー 売上原価」となります。
売上高とは商品を販売したことで得た金額のことで、
お客さんが商品Aを5000円で購入すると、売上高は5000円になります。
売上原価はその商品の仕入れ・製造にかかった金額のことで、
先ほどの商品Aを仕入れ・製造するために3000円かかっているのなら、売上原価は3000円です。
そして粗利益を計算すると「粗利益 = 売上高 ー 売上原価」なので、
「5000円(売上高)ー3000円(売上原価)=2000円(粗利益)」となります。
”販売員の人件費”や”商品の宣伝コスト”などは経費ですので、
これらは売上高からは差し引かれません。
ただし業種によっては何を経費とするのかは違って、
どの業種でもすべて同じというわけではないので注意が必要です。
また粗利益の類義語としては、「利益(りえき)・利潤(りじゅん)・利鞘(りざや)・差益(さえき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても粗利益と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「粗利益の読み方と意味、”そりえき”と”あらりえき”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 粗利益の正しい読み方は「あらりえき」で、「そりえき」は間違い。
- 粗利益は「荒利益」「粗利」「売上総利益」と表されることもある。
- 粗利益は「売上高から売上原価を差し引いた利益のこと(経費などは差し引かれていない)」の意味。
- 粗利益の類義語には、「利益・利潤・利鞘・差益」などがある。