さて日常的に使われるもので「三昧」という言葉があります。
この三昧に使用されている漢字(特に”昧”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは三昧の読み方と意味、「ざんまい」と「さんまい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.三昧の正しい読み方は「ざんまい」「さんまい」?
では三昧の正しい読み方は、「ざんまい」「さんまい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、三昧の正しい読み方は「さんまい」になります。
三昧の”三”は「さん」「み」、”昧”は「まい」と読むことができますが、
三昧は単体で読む場合は「さんまい」と読むのが正しく、「ざんまい」と読むのは間違いです。
ただ「読書三昧(ざんまい)」「ゲーム三昧(ざんまい)」などのように、
三昧が他の語の後に付いている場合は、「〜ざんまい」と読むことがほとんどです。
このように三昧が他の語の後に付いた場合にしか、三昧を「ざんまい」と読むことはないため覚えておきましょう。
また三昧(さんまい)のように「昧(まい)」が用いられている言葉には、
「蒙昧(もうまい)・曖昧(あいまい)・草昧(そうまい)・爽昧(そうまい)」などがあります。
次の章で三昧の意味と類義語について解説していきます。
2.三昧の意味と類義語について
では三昧の意味と類義語について見ていきましょう。
まず三昧の意味は下記のとおりです。
- 精神をひとつのものに集中して、雑念・妄執(もうしゅう)を去ること
- (三昧場(さんまいば)の略で)墓地。火葬場のこと
- (「ざんまい」の形で多く用いられる)ひとつの事に熱中するさま
- (「ざんまい」の形で多く用いられる)心のままにするさま
三昧を用いた例文としては、「ゲーム三昧(ざんまい)の生活」や、
「贅沢三昧(ぜいたくざんまい)な日々を送る」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「(「ざんまい」の形で多く用いられる)ひとつの事に熱中するさま」の意味で、後者の例文は「(「ざんまい」の形で多く用いられる)心のままにするさま」の意味で使用しています。
また三昧の類義語としては、「専ら(もっぱら)・真摯(しんし)・没頭(ぼっとう)・専心(せんしん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても三昧と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「三昧の読み方と意味、”ざんまい”と”さんまい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 三昧の正しい読み方は「さんまい」で、「ざんまい」は間違い。
- 三昧の類義語には、「専ら・真摯・没頭・専心」などがある。
<三昧の意味>
- 精神をひとつのものに集中して、雑念・妄執を去ること
- (三昧場の略で)墓地。火葬場のこと
- (「ざんまい」の形で多く用いられる)ひとつの事に熱中するさま
- (「ざんまい」の形で多く用いられる)心のままにするさま