さて日常的に使われるもので「角力」という言葉があります。
この角力に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
角力がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは角力の読み方と意味、「すもう」と「かくりょく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．角力の正しい読み方は「すもう」「かくりょく」？
では角力の正しい読み方は、「すもう」「かくりょく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、角力の正しい読み方は「すもう」「かくりょく」の両方になります。
角力の”角”は「つの」「すみ」「かど」「かく」、”力”は「ちから」「りょく」「りき」と読むことができます。
一般的には角力は「すもう」と読むことがほとんどで、「すもう」は角力ではなく”相撲（すもう）”と書き表されることがほとんどです。
ただ角力は「すもう」「かくりょく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）
角力を「すもう」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「角力（すもう）」に用いられている”角”は単体で「す」と読むことはできず、”力”も単体では「もう」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で角力の意味について解説していきます。
２．角力の意味について
では角力の意味について見ていきましょう。
まず角力（すもう）は「まわしを付けた裸の２人が、土俵内で取り組む競技のこと/相撲取りの略のこと」の意味として用いられています。
相撲（すもう）は日本の国技（こくぎ）とされていて、相撲（競技）をする人のことを”相撲取り”と言います。
相撲取りは他に”お相撲（すもう）さん”とも呼ばれています。
角力を「すもう」と読むと上記のような意味になりますが、
「かくりょく」と読むと上記の他に、「力を比べること」の意味も含まれます。
このように角力は「すもう」「かくりょく」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
以上が「角力の読み方と意味、”すもう”と”かくりょく”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 角力の正しい読み方は「すもう」「かくりょく」の両方。
- 角力（すもう）は「まわしを付けた裸の２人が、土俵内で取り組む競技のこと/相撲取りの略のこと」の意味。
- 角力（かくりょく）は「力を比べること/まわしを付けた裸の２人が、土俵内で取り組む競技のこと/相撲取りの略のこと」の意味。