さて日常的に使われることはほとんどないですが、「五十集」という言葉があります。
この五十集に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
五十集がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは五十集の読み方と意味、「いさば」と「ごじゅうしゅう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.五十集の正しい読み方は「いさば」「ごじゅうしゅう」?
では五十集の正しい読み方は、「いさば」「ごじゅうしゅう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、五十集の正しい読み方は「いさば」になります。
五十集の”五”は「ご」、”十”は「じゅう」、”集”は「あつ(める)」「しゅう」と読むことができますが、五十集を「ごじゅうしゅう」と読むのは間違いです。
五十集を「いさば」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「五十集(いさば)」に用いられている”五”は単体で「い」、”十”も単体では「さ」、”集”も単体では「ば」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で五十集の意味と類義語について解説していきます。
2.五十集の意味と類義語について
では五十集の意味と類義語について見ていきましょう。
まず五十集は「魚屋のこと。また、その商品のこと/行商や運搬に用いられてきた和船(わせん)のこと」の意味として用いられています。
また五十集の類義語としては、「魚市場(うおいちば)・魚河岸(うおがし)・市場(いちば)・河岸(かし)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても五十集と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「五十集の読み方と意味、”いさば”と”ごじゅうしゅう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 五十集の正しい読み方は「いさば」で、「ごじゅうしゅう」は間違い。
- 五十集は「魚屋のこと。また、その商品のこと/行商や運搬に用いられてきた和船のこと」の意味。
- 五十集の類義語には、「魚市場・魚河岸・市場・河岸」などがある。