結論から言ってしまうと、英吉利の正しい読み方は「イギリス」になります。
英吉利の”英”は「えい」、”吉”は「きち」、”利”は「り」と読むことができますが、英吉利を「えいきちり」と読むのは間違いです。
英吉利を「イギリス」と読むのは当て字で、当て字というのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”②漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在し、英吉利を「イギリス」と読むのは①の当て字になります。
まず”①漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
ただ「夜露死苦(よろしく)」はそのまま読むことができますが、
「倫敦(ロンドン)」はそのまま読むと”倫(りん)敦(とん)”と読むことになります。
ですので①の当て字には「倫敦(ロンドン)」や「英吉利(イギリス)」のように、音(読み方)の響きだけで無理やり当てられた読み方のものもあるため覚えておきましょう。
次に”②漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えば②の当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので①の当て字と異なり、②の当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
次の章で英吉利の意味について解説していきます。
英吉利は「ヨーロッパ大陸の西方、大西洋上にある立憲連合王国のこと」の意味として用いられています。
グレートブリテン島・北アイルランドおよび付近の900以上の島々からなり、
EU(欧州連合)に1993年1月の発足時から加盟していましたが、2020年1月に離脱しています。
また英吉利の正式な国名は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」で、
英吉利というのは、”スコットランド・イングランド・ウェールズ・北アイルランド”の4つの国から構成されている王国になります。
よくイギリスは「UK」と略されますが、これは「United(ユナイテッド)・Kingdom(キングダム)」、つまり”連合王国”を意味しています。
ちなみにイギリスの首都はイングランドの首都と同じでロンドンで、ウェールズの首都はカーディフ、北アイルランドの首都はベルファストです。
以上が「英吉利の読み方と意味、”イギリス”と”えいきちり”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど