さて日常的に使われるもので「盗汗」という言葉があります。
この盗汗に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
盗汗がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは盗汗の読み方と意味、「ねあせ」と「とうかん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.盗汗の正しい読み方は「ねあせ」「とうかん」?
では盗汗の正しい読み方は、「ねあせ」「とうかん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、盗汗の正しい読み方は「ねあせ」「とうかん」の両方になります。
盗汗の”盗”は「ぬす(む)」「とう」、”汗”は「あせ」「かん」と読むことができます。
ただ一般的には盗汗は「ねあせ」と読むことがほとんどで、「ねあせ」は”寝汗(ねあせ)”と書き表されることが多いです。
盗汗を「ねあせ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「盗汗(ねあせ)」に用いられている”汗”は単体で「あせ」と読むことはできますが、”盗”は単体では「ね」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で盗汗の意味と類義語について解説していきます。
2.盗汗の意味と類義語について
では盗汗の意味と類義語について見ていきましょう。
まず盗汗は「眠っているときに出る汗のこと」の意味として用いられています。
悪い夢を見た時や、肺結核などの病気の一症状として出ることもあります。
また盗汗の類義語としては、「脂汗(あぶらあせ)・流汗(りゅうかん)・発汗(はっかん)・一汗(ひとあせ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても盗汗と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「盗汗の読み方と意味、”ねあせ”と”とうかん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 盗汗の正しい読み方は「ねあせ」「とうかん」の両方。
- 盗汗は「眠っているときに出る汗のこと」の意味。
- 盗汗の類義語には、「脂汗・流汗・発汗・一汗」などがある。