さて日常的に”重体”と”重傷”と”重症”という言葉を聞くことがあります。
どれも「状態が重いんだな」とは判断できますが、
これらの言葉にどのような違いがあるのか理解している人は少ないです。
そこでこのページでは、重体と重傷と重症の違いについて簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
1.重体と重傷と重症の違いとは?
では重体と重傷と重症の違いについて見ていきましょう。
結論から言ってしまうと重体と重傷と重症の違いは、
”生命の危険があるかどうか”ということです。
上のように重傷(じゅうしょう)とはケガにおける重い状態のことを指し、
重症(じゅうしょう)とは病気における重い状態のことを指しています。
なので傷を負ったことが原因となっている重い状態であれば”重傷”で、
ウイルスや細菌が原因となっている重い状態であれば”重症”と区別されます。
そして重体(じゅうたい)とは重傷と重症の中でも、
特に生命の危険があるケガ・病気における状態のことを指します。
”生命の危険があるかどうか”で「重体」と「重傷・重症」が区別され、
生命の危険がない場合は、その原因によって「重傷(ケガ)」と「重症(病気)」が区別されます。
また重傷という言葉は”全治1か月以上”のケガに対して使われ、
”全治1か月未満”のケガの場合は軽傷という言葉が用いられます。
骨折した場合は骨折は”ケガ”になるので、全治1か月以上かかるのであれば重傷となります。
(人によって治る早さは異なるので、軽傷の場合もある)
重症という言葉には全治までどのくらいの日数がかかるのかは定義されておらず、
入院が必要か、入院が必要でないかで区別されるときが多いです。
例えば風邪やインフルエンザのときは、たいていは軽症となります。
ただし若い人か高齢者かなど、人によって体の免疫の強さは異なるので、
単なる風邪やインフルエンザでも入院する可能性は大いにあります。
その場合は風邪やインフルエンザによる症状が重くなるため、重症と扱われます。
最後にそれぞれの状態の重さを簡単にまとめると下のようになります。
- ケガ ⇒ 重体 > 重傷 > 軽傷
- 病気 ⇒ 重体 > 重症 > 軽症
上のようにこのページ内で解説した言葉の中ではケガ・病気の状態的に、
どちらとも”重体”が生命の危険に関わるものなので最も重い状態であると言えます。
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以上が「重体と重傷と重症の違いとは?」でした。
2.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 重体とはケガ・病気における重い状態のことで、”生命の危険があるとき”を指す。
- 重傷とはケガにおける重い状態のことで、”生命の危険がないとき”を指す。
- 重症とは病気における重い状態のことで、”生命の危険がないとき”を指す。