結論から言ってしまうと、金縷梅の正しい読み方は「まんさく」「きんるばい」の両方になります。
金縷梅の”金”は「きん」、”縷”は「る」、”梅”は「うめ」「ばい」と読むことができます。
一般的には金縷梅は「まんさく」と読むことが多いです。
(「まんさく」は金縷梅の他にも”満作・万作”と書き表され、、一般的には”満作”と表記されることが多いです)
ただ金縷梅は「まんさく」「きんるばい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また金縷梅を「まんさく」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「金縷梅(まんさく)」に用いられている”金”は単体で「まん」、”縷”も単体では「さ」、”梅”も単体では「く」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で金縷梅の意味について解説していきます。
※上は金縷梅(まんさく)の写真
金縷梅(まんさく)は「マンサク科の落葉小高木のこと」の意味として用いられています。
山地に自生し、高さは約3メートルで、2月~3月頃に黄色の4弁花を咲かせます。
金縷梅を「まんさく」と読むと上記のような意味になりますが、
「きんるばい」と読むと「金露梅(きんろばい)の別名のこと」の意味となります。
※上は金露梅(きんろばい)の写真
金露梅(きんろばい)というのは、”バラ科の落葉低木のこと”で、
高山に自生し、高さは約50センチメートル、夏頃に黄色の5弁花を咲かせます。
このように金縷梅は「まんさく」「きんるばい」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「金縷梅の読み方と意味、”まんさく”と”きんるばい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど