さて日常的に使われるもので「新西蘭」という言葉があります。
この新西蘭に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
新西蘭がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは新西蘭の読み方と意味、「ニュージーランド」と「しんせいらん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.新西蘭の正しい読み方は「ニュージーランド」「しんせいらん」?
では新西蘭の正しい読み方は、「ニュージーランド」「しんせいらん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、新西蘭の正しい読み方は「ニュージーランド」になります。
新西蘭の”新”は「あたら(しい)」「しん」、”西”は「にし」「せい」、”蘭”は「らん」と読むことができますが、新西蘭を「しんせいらん」と読むのは間違いです。
新西蘭を「ニュージーランド」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”A漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在しますが、新西蘭を「ニュージーランド」と読むのは@とAを合わせた当て字になります。
まず”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
次に”A漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えばAの当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので@の当て字と異なり、Aの当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
新西蘭の場合は、オランダ人が母国オランダのゼーランド地方にちなんで「新しいゼーランド」と名付け、それが後に英語化されて「ニュージーランド」となりました。
そして@の当て字のように「ニュージーランド」が音の似ている漢字に当てられ、”新西蘭(ニュージーランド)”と書き表されるようになりました。
(”新”という字が「新しいゼーランド」に由来しているため、Aの当て字も含まれます)
このように”新西蘭(ニュージーランド)”というのは、@とAを合わせた当て字になるため覚えておきましょう。
次の章で新西蘭の意味について解説していきます。
2.新西蘭の意味について
では新西蘭の意味について見ていきましょう。
まず新西蘭は「オーストラリア東南方にある島国のこと」の意味として用いられています。
新西蘭の首都はウェリントンです。
農業・牧畜が盛んで、羊毛・乳製品を多く産出しています。
以上が「新西蘭の読み方と意味、”ニュージーランド”と”しんせいらん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 新西蘭の正しい読み方は「ニュージーランド」で、「しんせいらん」は間違い。
- 新西蘭は「オーストラリア東南方にある島国のこと」の意味。