さて日常的に使われるもので「得撫島」という言葉があります。
この得撫島に使用されている漢字（特に”撫”）は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは得撫島の読み方と意味、「うるっぷとう」と「とくむとう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．得撫島の正しい読み方は「うるっぷとう」「とくむとう」？
では得撫島の正しい読み方は、「うるっぷとう」「とくむとう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、得撫島の正しい読み方は「うるっぷとう」になります。
得撫島の”得”は「とく」「え（る）」「う（る）」、”撫”は「な（でる）」「ふ」「ぶ」と読むことができますが、”撫”は「む」と読むことはできず、得撫島を「とくむとう」と読むのは間違いです。
得撫島を「うるっぷとう」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「得撫島（うるっぷとう）」に用いられている”島”は単体で「とう」と読むことはできますが、”得”は単体で「うるっ」、”撫”も単体では「ぷ」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で得撫島の意味について解説していきます。
２．得撫島の意味について
※上は得撫草（うるっぷそう）の写真
では得撫島の意味について見ていきましょう。
まず得撫島は「千島（ちしま）列島にある島のこと」の意味として用いられています。
面積は約１４００平方キロメートルで、オットセイの繁殖地として知られています。
千島列島というのは、”択捉島（えとろふとう）より北東側にある島から、カムチャッカ半島までの間に連なる島々のこと”を言います。
以上が「得撫島の読み方と意味、”うるっぷとう”と”とくむとう”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 得撫島の正しい読み方は「うるっぷとう」で、「とくむとう」は間違い。
- 得撫島は「千島列島にある島のこと」の意味。