さて日常的に使われるもので「帯下」という言葉があります。
この帯下に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
帯下がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは帯下の読み方と意味、「たいげ」と「こしけ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
では帯下の正しい読み方は、「たいげ」「こしけ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、帯下の正しい読み方は「たいげ」「こしけ」「おびした」になります。
帯下の”帯”は「お(びる)」「おび」「たい」、”下”は「した」「か」「げ」と読むことができます。
一般的には帯下は「たいげ」と読むことが多いです。
ただ帯下は「たいげ」「こしけ」「おびした」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また帯下を「こしけ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「帯下(こしけ)」に用いられている”帯”は単体で「こし」と読むことはできず、”下”も単体では「け」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で帯下の意味について解説していきます。
では帯下の意味について見ていきましょう。
まず帯下(たいげ、こしけ)は「女性の性器からの分泌物(ぶんぴつぶつ)のこと」の意味として用いられています。
「たいげ」「こしけ」というのは、一般的に「おりもの」と呼ばれているもので、”膣(ちつ)から出る粘性の液体のこと”で、色は透明・乳白色、あるいはやや黄色みを帯びています。
女性の性器(子宮頸部(しきゅうけいぶ)・子宮内膜・膣)から出る分泌物で、”膣内部のうるおいを保って粘膜を守ったり、汚れを排出したり、バイ菌などが子宮内に侵入するのを防ぐ役割など”があります。
そして帯下を「たいげ」「こしけ」と読むと上記のような意味になりますが、「おびした」と読むと「帯を締める腰の辺り/帯を締める位置から足首までの長さ/掻取(かいどり)を着るときに用いる小袖(こそで)」の意味となります。
このように帯下は「たいげ」「こしけ」「おびした」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「帯下の読み方と意味、”たいげ”と”こしけ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、