さて日常的に使われるもので「桑港」という言葉があります。
この桑港に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
桑港がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは桑港の読み方と意味、「サンフランシスコ」と「そうこう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.桑港の正しい読み方は「サンフランシスコ」「そうこう」?
では桑港の正しい読み方は、「サンフランシスコ」「そうこう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、桑港の正しい読み方は「サンフランシスコ」になります。
桑港の”桑”は「くわ」「そう」、”港”は「みなと」「こう」と読むことができますが、桑港を「そうこう」と読むのは間違いです。
桑港を「サンフランシスコ」と読むのは当て字で、当て字と言うのは”漢字の本来の用法を無視して表されている字のこと”を言います。
漢字には”その漢字の音(読み方)”と”その漢字が持っている意味”とがあり、
この2つを満たしたものが漢字の本来の用法で、どちらか1つでも違っていればそれは当て字とされます。
(ただし漢字の読み方には、なまりや音変化などがあるため、上記のどちらかを満たしていない場合でも必ずしもそれが当て字とは言い切れません)
そして当て字には”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”と、”A漢字の意味のみを優先した当て字”の2種類が存在しますが、桑港を「サンフランシスコ」と読むのは@とAを合わせた当て字になります。
まず”@漢字の音(読み方)のみを優先した当て字”というのは、
例えば「夜露死苦(よろしく)」や「倫敦(ロンドン)」などの当て字のことです。
これらは単純にその漢字が持っている意味を考慮せずに、
その漢字の音(読み方)だけを優先して表されている当て字です。
次に”A漢字の意味のみを優先した当て字”であれば反対に、
その漢字の音(読み方)は関係なく、その漢字の意味に合った読み方が付けられます。
例えばAの当て字には「氷菓子(アイスクリーム)」や「運命(さだめ)」などがあり、
これらは氷菓子や運命という漢字の意味的に合っている読み方が当てられています。
なので@の当て字と異なり、Aの当て字はその漢字の持つ元々の音(読み方)が考慮されていません。
桑港の場合は、当時の日本人にはサンフランシスコではなく、”ソーホーシスコ”としか聞こえなかったため、音で漢字が当てられ”桑方西斯哥”と表されていました。
その後、サンフランシスコは港町であったために、最後に港を付け”桑方西斯哥港”と表されましたが、あまりに長すぎることから略して”桑港”になったとされています。
このように”桑港(サンフランシスコ)”というのは、@とAを合わせた当て字になるため覚えておきましょう。
次の章で桑港の意味について解説していきます。
2.桑港の意味について
では桑港の意味について見ていきましょう。
まず桑港は「アメリカ合衆国、カリフォルニア州中部にある港湾(こうわん)都市のこと」の意味として用いられています。
半島の先端に位置し、ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)がかかっており、
他にもアルカトラズ島、フィッシャーマンズ・ワーフ、ツイン・ピークスなどが有名です。
桑港はロサンゼルスと共にカリフォルニア州の経済・工業の中心地として知られていて、観光地としても非常に高い評価がされています。
以上が「桑港の読み方と意味、”サンフランシスコ”と”そうこう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 桑港の正しい読み方は「サンフランシスコ」で、「そうこう」は間違い。
- 桑港は「アメリカ合衆国、カリフォルニア州中部にある港湾都市のこと」の意味。