さて日常的に使われるもので「大鋸屑」という言葉があります。
この大鋸屑に使用されている漢字（特に”鋸”）は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは大鋸屑の読み方と意味、「おがくず」と「だいきょくず」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．大鋸屑の正しい読み方は「おがくず」「だいきょくず」？
では大鋸屑の正しい読み方は、「おがくず」「だいきょくず」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、大鋸屑の正しい読み方は「おがくず」になります。
大鋸屑の”大”は「おお（きい）」「だい」、”鋸”は「のこぎり」「きょ」、”屑”は「くず」と読むことができますが、大鋸屑を「だいきょくず」と読むのは間違いです。
大鋸屑を「おがくず」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「大鋸屑（おがくず）」に用いられている”屑”は単体で「くず」と読むことはできますが、”大”は単体で「お」、”鋸”も単体では「が」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で大鋸屑の意味と類義語について解説していきます。
２．大鋸屑の意味と類義語について
では大鋸屑の意味と類義語について見ていきましょう。
まず大鋸屑は「鋸（のこぎり）で木材を切るときに出る木屑（きくず）のこと」の意味として用いられています。
大鋸屑を用いた例文としては、「大鋸屑を掃除する」や、
「大鋸屑を袋に集める」のような使い方で用いられています。
また大鋸屑の類義語としては、「木屑（きくず）・木っ端（こっぱ）・塵芥（じんかい）・紙屑（かみくず）」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても大鋸屑と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「大鋸屑の読み方と意味、”おがくず”と”だいきょくず”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 大鋸屑の正しい読み方は「おがくず」で、「だいきょくず」は間違い。
- 大鋸屑は「鋸で木材を切るときに出る木屑のこと」の意味。
- 大鋸屑の類義語には、「木屑・木っ端・塵芥・紙屑」などがある。