このページでは風上と風下はどっちなのかをわかりやすく解説しています。

 

 

 

1.風上と風下はどっち?

結論から言ってしまうと、自分のいる地点を基準として、風の吹いてくる方向を”風上”、風の吹いていく方向を”風下”といいます。

 

 

風上は「かざうえ」、風下は「かざした」と読むこともできますが、一般的には風上は「かざかみ」、風下は「かざしも」と読むことがほとんどです。

 

川上(かわかみ:水の流れてくる方向)・川下(かわしも:水の流れていく方向)と考え方は同じです。

 

例えば狩りをするときには、自分と獲物との位置関係(風上・風下)がとても重要になります。

 

 

上図のように「自分が風上、獲物は風下」にいると、鼻のきく獲物には自分の臭いで気付かれてしまうため、狩りをするときは自分は獲物の風下に位置取ります。

 

 

では次の章で”○○の風上にも置けない”の意味について解説していきます。

 

2.”○○の風上にも置けない”の意味

 

日常的に”風上(かざかみ)にも置けない”という言葉が使われますが、これは「性質・行動の卑劣な者を罵(ののし)っていう言葉」の意味で用いられます。

 

”臭(くさ)いものが風上にあると、臭(にお)いが流れて来て我慢ができないこと”からきていて、それが”風上にも置けない”の語源になっています。

 

 

例えば「教育者でありながら不正を働くとは、彼は教師の風上にも置けない」や「女性に暴力を振るうなんて、あいつは男の風上にも置けない奴だ」のように用いられます。

 

 

本来の言い方は”風上に置けない”

 

一般的には「風上”にも”置けない」が使われることが多いですが、「風上”に”置けない」が本来の言い方になります。

 

どちらの言い方も正しく、風上にも置けないのように、”も”を入れることで言葉の意味が強調されています。

 

 

例えば”も”を入れた強調は、「もう彼女とは話す気に”も”なれない」や「そんな奴には注意する気に”も”なれない」のように用いられます。

 

 

ちなみに「風下(かざしも)にも置けない」は間違いなので注意が必要です。

 

 

以上が「風上と風下はどっちなのかをわかりやすく解説!」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 自分のいる地点を基準として、風の吹いてくる方向を”風上”、風の吹いていく方向を”風下”としている。
  • 風上は「かざうえ」、風下は「かざした」と読むこともできるが、一般的には風上は「かざかみ」、風下は「かざしも」と読むことがほとんど。
  • ”風上に(も)置けない”は、「性質・行動の卑劣な者を罵(ののし)っていう言葉」を意味する。

 

 

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