結論から言ってしまうと、五輪の正しい読み方は「オリンピック」「ごりん」の両方になります。
五輪の”五”は「ご」、”輪”は「わ」「りん」と読むことができます。
一般的には五輪は「ごりん」と読むことが多いです。
ただ五輪は「オリンピック」「ごりん」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
五輪を「オリンピック」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「五輪(オリンピック)」に用いられている”五”は単体で「おりん」と読むことはできず、”輪”も単体では「ぴっく」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で五輪の意味について解説していきます。
五輪(オリンピック)は「4年に1度開催される、世界的なスポーツの祭典のこと」の意味として用いられています。
ちなみに”オリンピック=競技者は健常者が中心”であるのに対して、”パラリンピック=競技者は特定の障がいがある人が中心”となって行われる国際的なスポーツの祭典になります。
どちらも基本的には4年に1度の周期で行われています。
五輪を「オリンピック」と読むと上記のような意味になりますが、「ごりん」と読むと「オリンピックの別名/五輪旗(ごりんき)のマーク/(仏語で)五大を欠ける所のない輪にたとえて言う語」の意味となります。
五輪旗のマークというのは、白地に、向かって左から青・黄・黒・緑・赤の順に、五大陸を象徴する五つの輪がW形(上に3つ、下に2つ)に組み合わせてあるマークのことです。
(五大陸=ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸)
このマークは”WORLD(世界)”の頭文字を取ってW形となっていて、
輪に上記の色が使われている理由は、”下地の白に青・黄・黒・緑・赤の6色で、世界の国旗のほとんどを描くことができるから”という説などがあります。
五輪という漢字に「オリンピック」という読み方が当てられているのも、
オリンピックの象徴として五つの輪のマークが使われていたことによるものです。
以上が「五輪の読み方と意味、”オリンピック”と”ごりん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど