さて日常的に使われるもので「世紀末」という言葉があります。
この世紀末に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
世紀末がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは世紀末の読み方と意味、「せいきすえ」と「せいきまつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.世紀末の正しい読み方は「せいきすえ」「せいきまつ」?
では世紀末の正しい読み方は、「せいきすえ」「せいきまつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、世紀末の正しい読み方は「せいきまつ」になります。
世紀末の”末”は「すえ」「まつ」と読むことができますが、
世紀末は「せいきまつ」と読むのが正しく、「せいきすえ」と読むのは間違いです。
また世紀末(せいきまつ)のように「末(まつ)」が用いられている言葉には、
「末尾(まつび)・期末(きまつ)・劫末(ごうまつ)・歳末(さいまつ)」などがあります。
次の章で世紀末の意味と類義語について解説していきます。
2.世紀末の意味と類義語について
では世紀末の意味と類義語について見ていきましょう。
まず世紀末は「世紀の末期(まっき)のこと/一つの社会で、最盛期を過ぎて退廃的な現象が見られる時期のこと」の意味として用いられています。
前者の意味である「世紀の末期のこと」というのは、”ある世紀における最後の方のこと”を意味します。
例えば21世紀であれば、2001年〜2100年までのことを指すので、21世紀末(21世紀の世紀末)といえば”2099年〜2100年頃のこと”を表します。
そして後者の「一つの社会で、最盛期を過ぎて退廃的な現象が見られる時期」の意味というのは、19世紀末のヨーロッパで、懐疑的・退廃的な傾向が広まった時期があったことから来ています。
世紀という時代区分が終わることへの興奮や変化への絶望や、繁栄した時代が次第に衰退していくことへの絶望により、世紀末という概念が人々の中で意識されるようになりました。
また世紀末の類義語としては、「世も末(よもすえ)・終末(しゅうまつ)・低迷(ていめい)・末世(まっせ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても飯台と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「世紀末の読み方と意味、”せいきすえ”と”せいきまつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 世紀末の正しい読み方は「せいきまつ」で、「せいきすえ」は間違い。
- 世紀末は「世紀の末期のこと/一つの社会で、最盛期を過ぎて退廃的な現象が見られる時期のこと」の意味。
- 世紀末の類義語には、「世も末・終末・低迷・末世」などがある。