さて日常的に使われるもので「卓袱台」という言葉があります。
この卓袱台に使用されている漢字(特に”袱”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは卓袱台の読み方と意味、「ちゃぶだい」と「たくふくだい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.卓袱台の正しい読み方は「ちゃぶだい」「たくふくだい」?
では卓袱台の正しい読み方は、「ちゃぶだい」「たくふくだい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、卓袱台の正しい読み方は「ちゃぶだい」になります。
卓袱台の”卓”は「たく」、”袱”は「ふく」、”台”は「だい」と読むことができますが、卓袱台を「たくふくだい」と読むのは間違いです。
卓袱台を「ちゃぶだい」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「卓袱台(ちゃぶだい)」に用いられている”台”は単体で「だい」と読むことはできますが、”卓”は単体で「ちゃ」、”袱”も単体では「ぶ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で卓袱台の意味と類義語について解説していきます。
2.卓袱台の意味と類義語について
では卓袱台の意味と類義語について見ていきましょう。
まず卓袱台は「短い脚(あし)の付いた食事用の台のこと」の意味として用いられています。
卓袱台を用いた例文としては、「卓袱台の上に置く」や、
「卓袱台をひっくり返す」のような使い方で用いられています。
また卓袱台の類義語としては、「飯台(はんだい)・食卓(しょくたく)・台座(だいざ)・テーブル」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても卓袱台と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「卓袱台の読み方と意味、”ちゃぶだい”と”たくふくだい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 卓袱台の正しい読み方は「ちゃぶだい」で、「たくふくだい」は間違い。
- 卓袱台は「短い脚の付いた食事用の台のこと」の意味。
- 卓袱台の類義語には、「飯台・食卓・台座・テーブル」などがある。