結論から言ってしまうと、冬青の正しい読み方は「そよご」「とうせい」の両方になります。
冬青の”冬”は「ふゆ」「とう」、”青”は「あお」「せい」と読むことができます。
一般的には冬青は「そよご」と読むことが多いです。
ただ冬青は「そよご」「とうせい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞの意味について解説していきます)
また冬青を「そよご」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「冬青(そよご)」に用いられている”冬”は単体で「そよ」と読むことはできず、”青”も単体では「ご」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で冬青の意味について解説していきます。
※上は冬青(そよご)の写真
冬青(そよご)は「モチノキ科の常緑低木のこと」の意味として用いられています。
冬青(そよご)は山地に自生していて、葉は厚く光沢があり、6月頃に白い花を咲かせます。
実は丸く赤色に熟し、葉から褐色の染料をとり、材でそろばんの珠(たま)などが作られます。
冬青を「そよご」と読むと上記のような意味になりますが、
「とうせい」と読むと「冬青(そよご)の別名/モチノキの別名」の意味となります。
※上はモチノキ(黐の木)の写真
モチノキ(黐の木)というのは、”モチノキ科の常緑高木のこと”で、
海岸や山野に自生することが多く、4月頃に黄緑色の小花を密生させます。
冬青(そよご)と同様に葉は厚く光沢があり、丸い赤い実を結びます。
このように冬青は「そよご」「とうせい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
以上が「冬青の読み方と意味、”そよご”と”とうせい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど